AIの普及で経理いなくなるかも?みたいな話ありますが、現役経理から言わせて頂くといなくなることはありません
全国の経理志望の皆さん、安心してください
そもそも経理って何をしているの?
そもそも経理とは何をする仕事なのか
多くの方はパソコンに向かってカタカタやっている姿を想像するかと思います
それが正解です
パソコンでカタカタ何をやっているのかといいますと、
・データのインプット
・データのDL及び処理
・月次資料の作成
・業務改善
こんな感じの事をやっています(あくまで1年目経理視点)
で、この仕事をなくせるかというと、一部はなくせますが、全部無くすことは不可能です
AIで代用できるのか?
経理の仕事がAIで代用できるか考えてみましょう
・データのインプット⇒無理
・データのDL及び処理⇒可能
・月次資料の作成⇒無理
・業務改善⇒無理
結論としてはほぼ無理です。
なぜか?
データのインプットには現実の理解が必要
当然のことですが、AIはシステムの中の事しか知りません
・新しくこの製品作ることになったよ
・この製品の価格が変更になったよ
こういった現実の情報は知りえないわけです
当然、これらの情報をシステムに入力する仕事が残ります
誰がシステムに入力するのか?
担当部門(営業等)の方がやればいいと思うでしょう
そうすると、ほぼ100%間違えます
チェック機能として経理は必要です
さらに、特に大企業のデータはSAPなどを用いていて定義が複雑なので、データを理解して入力できるのは経理だけです
データの処理は代替可能
データの処理は代替可能ですね
RPAでデータ処理の代替は確実に起こります
エクセルと勘定システムを行ったり来たりしてデータを集める作業が、ボタン一つでレポートの作成まで行われるスマートな形になります
しかし、データの処理もメンテナンスが必要
しかし、時代によって必要となるデータの形は変わります
データが追加されることもあります
その場合、誰がメンテナンスを行うのか?
やっぱり経理が必要なんですよね
どれだけシステムで代替した所で、それをメンテンナンスしないといけない
メンテナンスという仕事はどうしても消せません
いまの経理は仕訳よりエクセルやシステムと戦っています
結局この仕事も残りますね
月次資料の作成・報告
月次資料の作成・報告もなくせません
そもそも、経理の扱っているデータは綺麗ではありません
システム上のデータを綺麗にしてからでないと分析出来ません
また、データと現実を紐づける事もAIにはできません
全現実をAIに入力すれば、、、出来ないことも無いでしょうが、人を一人雇った方が圧倒的にコストが低いでしょうし融通も利きます
データと現実を紐づける仕事は代替できないでしょう
業務標準化
新しく支店を作ったときにルールを整えて教育したり、既存の仕事の無駄をなくす仕事です
仕事をなくすという発想はAIにはありません
今後経理に必要なスキルは?
AIが既存の仕事を代替することはありませんが、RPA等によって仕事は楽になります
今後必要になるスキルは、
仕事を無くすスキル(RPAやプログラミング、SAP等)
プロジェクトを動かすスキル
事業に数字を生かすスキル
この3つが重要ではないかと思います
仕事を無くすスキル(RPAやプログラミング、SAP等)
経理の仕事はよりプログラミングの思考が必要とされます
既にエクセルとマクロは必修ですが、今後はプログラミングの基礎知識も重要になってきます。
業務を置き換えていくうえで必要不可欠だからです
プロジェクトを動かすスキル
仕事を変えていく仕事は一人で完結できるものではありません
関係部署と調整して進めていく必要があります
スケジュール調整やプロジェクトの計画等マネジメントする必要が出てきます
事業スキル
数字を分類できるだけではなく、使っていく必要がありますね
数字を使うために必要なのが事業のスキルです
最近副業でせどり、ブログ等を行っていて感じますが、やっぱり手を動かしている自分とは別に分析できる人がもう一人いたほうが良いです
自分が出来ないというのではなく単純に時間を取られますし、分業したほうが集中して取り組めます
数字の分析を任せるとなったときに、データだけを見ている人だと、意思疎通が取れないんですよね
例えばブログなら、統計学の専門家を雇ってくるよりもブログを実際に1年くらい書いている人を雇った方が、データをブログに活かすという点では役に立つでしょう
なぜならブログを伸ばすためにはどういった視点でデータを見ればいいか知っているからです
専門家のように、どれだけ精度よく傾向を見れても今後のトレンドを見れるよりも価値があります
現状のブログと合わせてデータをみてこの記事のこういうところを直すと伸びそうだという実践ベースの分析の方が有益です
それと同じで、経理も経理の専門家的ではなく、事業視点で数字を見れる・事業と数字を紐づけられる人が重要になってくるのではないかと思います
今後経理はどうすればいいのか
大きな流れは何も変わりません
経理は電卓が生まれてからずっと変化し続けてきましたし、今回のAI・RPAもその延長に過ぎないでしょう
幸いなことに経理は仕事が改善されて時間はどんどん生まれるので、その時間をつかって学習し、自分のしたい事を実現していくのが楽しいんじゃないかなと思います
ではでは。